こんばんは。オガサワラです。
ドラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』の第3話をみたので所感など。
映画がどういう方向に進むのか不安を煽る回
今回はパイロットフィルムというスポンサーを募るための試作映像の作成風景。
うん。
映画作りって大変なんだな~、というのが率直な感想。
とはいえ、普通の映画の制作風景ではない雰囲気が漂います。
どういうところが異質なのか…、
先ず、
《山下監督が映画の具体的な部分を知らない》
監督が映画の内容を知らないなんてことがあるのだろうか…、ものすごく不安感を煽られます。
主演の芦田愛菜ちゃんも終始「うわあ、すごいところきちゃったな…」と言わんばかりの不安気な表情。
で、芦田愛菜ちゃんの不安をくみ取るような構成をみて
「芦田愛菜=視聴者」
というようにドラマを観ている視聴者視点の代弁者、『山田孝之のカンヌ映画祭』での"今のところ"の芦田愛菜ちゃんの役割がそういうところにあるのだろうとキャストに合点がいった次第です。
これまでの流れから考えると芦田愛菜ちゃんが山田孝之さんの毒にあてられてどんどんおかしな方向に向かうということも考えられるので"今のところ"と表現しました。
さて、とはいえ映画とドラマは別。
『山田孝之のカンヌ映画祭』はあくまでもパルムドールを目指して映画を作る山田孝之のドキュメンタリードラマです。
ドラマでの役割が視聴者の視点の代弁だとしても、映画での役割は親殺しという異質な役どころ。
芦田愛菜ちゃんがいかに親殺しを演じるのか興味深いです。
本編の後編で出来上がったパイロットフィルムを観ることができるのですが…
※映画コメンテーター有村昆さんが主宰するイベントで発表された映像が流れます。
そこで「あざとい」(芦田愛菜ちゃんに親殺しを演じさせ話題性を高めるようなコンセプトが)というコメントが。
ちなみに今回のパイロットフィルムのタイトルは、
「穢の森(けがれのもり)/ La forêt de l'impureté」
フランス語というところもカンヌ狙いというあざとさが確かに出ていますね。
そして、あざとくても良いと思うと切り返す山田孝之さん。
こういう緊張感、良いな~と思いつつエンディングでは事務所にて一輪車に乗り部屋をくるくるとまわる芦田愛菜ちゃんの映像に和む。
3話をみた時点では、これからどんな方向に向かっていくのか正直ぜんぜんわからないドラマです。
でも逆にそれがスリリングで良い。
今後この『山田孝之のカンヌ映画祭』が、また《合同会社カンヌ》が制作する映画がどうなるのか目が離せません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。