こんばんは。オガサワラです。
アニメもシーズン2が始まり好調な『進撃の巨人』。
原作も22巻が発売されました。
前巻に引き続き22巻も『進撃の巨人』の世界についてかなりのことが判明しました。
というわけで感想を書きたいと思うのですが、その前にひとつ。
ごりごりネタバレするので、未読の方はご注意ください。
22巻の感想
いや~、22巻おもしろかったです!!
今回は怒涛の伏線回収でした。
そして事実が分かるにつれ精神的に追い込まれていくエレンがどうにも不憫でした。(グリシャの件も相当なトラウマでしょうし)
駆逐してやると、心の底から恨んでいた巨人が同胞(ユミルの民)だったり。
滅んでいたと思っていた壁の外の世界は滅んでいたどころか敵だったり…。
さらに、詳しくは後述しますがエレン自身の置かれている境遇だったり…。
エレンもそうですけど、ミカサやアルミン。
調査兵団の面子は気が気じゃないでしょうね。
22巻で分かったこと
・知性巨人である「九つの巨人」を継承した者は13年で死ぬ。これは始祖ユミルが力に目覚めてから死ぬまでの年月に相当する
・「九つの巨人」を宿すものが力を継承することなく死んだ場合、巨人の力はそれ以降に誕生するユミルの民の赤子に突如として継承される。またこの現象は距離、血縁の近親とは無関係
・巨人の力の継承はまるで目に見えない道があるようなもので、巨人を形成する血や骨、時には記憶や意思が、その道を通ってやってくる。そして、その道は「始祖の巨人(座標)」で交わる
・すべての巨人、すべてのユミルの民は、「始祖の巨人(座標)」へと繋がっている
・「九つの巨人」にはそれぞれに名前がありエレンが父から受け継いだ巨人の名は「進撃の巨人」
とこれらのことが22巻では判明しました。

【出典:進撃の巨人】
エレンとアルミン、そしてミカサは15歳。
エレンの余命は8年ほど。
アルミンは「九つ巨人」の力を継承したばかりなので、余命は13年。
余命宣告を受けたようなものにも関わらず、この落ち着きよう。凄まじいメンタル。
ミカサは、かなりショックを受けているようですが、それが普通ですよね。
というわけで、以下でこれまでに分かったことも踏まえ、22巻で新たに張られた伏線を紹介します。
22巻の伏線
【エレン・イェーガーの気付き】
【出典:進撃の巨人】
巨人を操ることができる「始祖の巨人」の力を行使するには、王家の血を引くものが「始祖の巨人」の力を継承する必要がある。
「始祖の巨人」が持つ強大な力(巨人を操る力)をマーレーに奪われることを恐れた145代目フリッツ王は「始祖の巨人」と「不戦の契り」を交わした。
「不戦の契り」とは王家の血を引くものが「始祖の巨人」の力を行使した場合、自死の道を選んでしまう呪いのようなもの。
これにより「始祖の巨人」の力は失われたも同然のように思われるが、「進撃の巨人」と「始祖の巨人」を継承したエレンが、かつて「始祖の巨人」の力を行使し巨人を退けたという事例があることから。王家の血を引くものでなくとも「始祖の巨人」の真価を発揮させることができる可能性があることが分かった。
その条件は、王家の血を引くもの以外のユミルの民が「始祖の巨人」を継承し王家の血を引く者を巨人化させ、「始祖の巨人」を継承したものが王家の血を引く巨人に接触することではないかとエレンは気付く。(この条件に気付いているのはエレンは口外はしていない)
このエレンの気付きが今後物語にどういう風に関係してくるのかが見所ですね。
エレンの気付きが正しいとなれば、王家の血を引くヒストリアを早々に巨人化させる方向に進むと思われ、となると硬質化したまま捉えているアニをヒストリアに捕食させるシナリオが、今のところ最も可能性が高いと思われます。
まさかヒストリアを無垢の巨人にするわけにもいかないので…。
【エレン・クルーガーはミカサとアルミンを知っている?】

【出典:進撃の巨人】
↑の回想はエレン・イェーガーの父の記憶。
ややこしいですが、エレン・クルーガーがミカサとアルミンの名を口に出した時に、エレン・イェーガーはこの頃まだ生まれてもいません。
ミカサやアルミンもエレンと同い年なので同様に生まれていません。
つまりエレン・クルーガーがミカサやアルミンのことを知っている筈はないのですが…。
これは22巻で明らかになった巨人の力を継承する時に記憶や意思すらも通ってくる見えない道に関係しているのでしょうか。
見えない道というのは、過去から未来への一方通行ではない…?
それとも…。
とても気になる伏線です。
【これも「始祖の巨人」の能力?】

【出典:進撃の巨人】
↑はエレンがヒストリアに触れた時の場面。
どうやらヒストリアの姉であるフリーダ・レイスの記憶?が流れ込んできているような描写です。
これも「始祖の巨人」の能力なのでしょうか。
【印象に残ったコマ】

【出典:進撃の巨人】
これはエレン・クルーガーがグリシャ・イェーガーに放った言葉。
コマの絵は、幼き日のグリシャと、その妹のフェイだと思われます。
心が折れかかっているグリシャに喝を入れるために放った言葉なのですが、なんとなく気になっています。
何かしら伏線かも知れないので、とりあえずメモっときます。
備考
【エルディアとマーレーの歴史】
今を遡ること1800年以上昔、エルディア人の始祖、ユミル・フリッツは大地の悪魔と契約し、巨人の力を手に入れる。
そして、その後、1700年に渡り、エルディア人(ユミルの民)は、他民族を弾圧・征服し民族浄化を続けたが、マーレーによる内部工作を許したことで、内戦を誘発。
その末に、エルディア帝国は弱体化し、「九つの巨人」の内7つをマーレーに奪われる。
そして約100年前の巨人大戦にてマーレーがエルディアを打倒し、145代目フリッツ王は一部の国民を引き連れて辺境の地パラディ島に逃れ、三重の壁の中に籠った。
そして、145代目フリッツ王と共にパラディ島に逃れた一部の国民は「始祖の巨人」の力で壁の外の人類は滅んでいると記憶を改竄され、現在の壁内人類となる。
一方、大陸に取り残されたエルディア人は収容区に隔離され、マーレーの制圧下に置かれた。
※エルディア復権やフクロウについて詳しくは『進撃の巨人』22巻、冒頭を参照
※エレンが父(グリシャ)から「進撃の巨人」と「始祖の巨人」を継承した経緯、またヒストリア(レイス家)と王家の秘密については『進撃の巨人』16巻を参照
まとめ
22巻、控えめにいって最高でした!
ここまで怒涛の伏線回収されるとやっぱ気持ちいいですね。
さて、いよいよクライマックス!
23巻の発売日は8月9日です!
もう今から待ちきれない気持ちでいっぱいですが…、アニメ『進撃の巨人』シーズン2を視聴しながら楽しみに待ちましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

【出典:進撃の巨人】