どもども。オガサワラです。
マンガ「さんかれあ」(全11巻)を読んだので感想とか書きます。
さんかれあ
あらすじ
お嬢様学校、私立散華女子学園を創設した名家散華家の一人娘で、私立散華女子学園に通う高校1年生の散華 礼弥(さんか れあ)は、自らの出生を呪っていた。普通の家に生まれ普通に友達と遊び普通に恋がしたい、そんな普通の15歳の少女は、夜毎家を抜け出し廃墟の古井戸へと想いを吐き出す。まさか、そんな自身の悲痛な叫びを聞かれているとも知らず。
紫両寺の住職の息子で県立紫陽高校の高校1年生、降谷 千紘は普通ではなかった。ゾンビマニアで、生きている女に興味がないと言い切り、ゾンビとの交際を夢みるほど。そんな特異な趣向を持った少年は、飼っていた猫、ばーぶの死をキッカケに夜毎廃墟で怪しげな蘇生薬の調合を試みる。少女が井戸へと放つ悲痛な叫びを聞きながら。
「散華礼弥、享年15歳 今日からゾンビします」
これは普通の恋物語ではない。死人と生きた人間の決して埋められない溝で悩み苦しむ普通の少年と少女の物語。
感想
序盤はラブコメなのですが、終盤に向かうに連れてどんどんシリアスな展開になっていきます。
いや、これが中々壮絶…。
あまり多くを語るとネタバレしてしまいそうですが、話を読んでいく中で、あれこれ…バッドエンドしか…、と思わされた時は作者に、やってくれた!
欲しかったのこれです!!
と賛辞をおくりたいほど、高揚しました。
人間て、どこか心の奥底で悲劇を望んでるものなのかも知れないなー、なんて僕自身の心の闇とも向き合わされた気がします。
それにしても腸が飛び出てる女の子がこうもイキイキと魅力的に描けるのは作者のゾンビ愛の為せる業なのでしょうか。