おはようございます。オガサワラです。
アニメ『けものフレンズ』が流行っているようなので、視聴してみました。
ネタバレ含みつつ感想とか書きます。

出典:けものフレンズ
やっぱIQ溶かされる
『けものフレンズ』といえば、IQを溶かすアニメと言われているだけあり、元からアホだけど、確かにもっとアホになりました。
設定がなんだかSFっぽい(なんでもSFに結びつける悪癖)と思いつつも、なんだかいろいろ考えるのが馬鹿らしくなり…、
すごーーい!
たのしーーー!!
に感想のすべてが圧縮されます。
断じてすごくて楽しいだけでは…
でも、
すごーーい!
たのしーーー!!
だけではいくらIQを溶かされたとはいえ、流石にアホ過ぎるので、圧縮された感想を無理やり展開してみました。
とりあえずのあらすじ
物語は主人公の2人、サーバルとカバンの出会いから唐突にはじまります。
どうやら物語の最初の舞台は「ジャパリパーク」の「さばんなちほー」であるらしい。
カバンはサンドスターという火山のようななんかの噴火で生まれて記憶がない…、自分の名前も分からずカバンを持っていたのでサーバルにカバンと命名されます。
おい、カバンかよ!!
と嫌がる展開を予想していると先ず面喰います。
カバンちゃんと呼ばれてなんだかまんざらでもなさそうなんですけど…。
と物語は突っ込み不在のセンス漫才を延々とみせられているような具合に進んでいきます。
溶解の兆し
物語が進んでいくに連れ最初は「おい!」と脳内で突っ込んでいたものが、
「へー、そうなんだ~。」
「なるほど~、すごいな~」
「すごーい!」
「たのしーー!!」
と変化していきました。
これだけでもIQが溶かされている様子が良く分かります。
具体的にどのように変化してきたのか…、場面で振り返ってみると。
1話の時点ではまだ考えようとしていました。
カバンの存在が謎だし、ジャパリパークのことやサンドスターのこと、何やらSF的展開へと繋がる要素がいくつかあったからです。
しかし、早くも2話の時点で思考を放棄します。
「すごーい!」
「たのしーー!!」
の生みの親であるカワウソが登場するのです。
カバンがなんの動物なのかを調べるためにジャパリパークにある図書館に向かうことになった一行は、途中でジャパリパークのガイドロボット的ななんかと遭遇し、図書館まで案内して貰うことになります。
ラッキービースト(ガイドロボット的ななんか)がいうには、図書館までは距離があるのでバスを使っていくと良いという。
で、バスのあるところまでいくのですが、客席部分と運転席が切り離せるカタチのバスで、運転席にエンジンがあり牽引していくタイプ(大型トラックのような構造)なのでしょう。
ここにきて問題が勃発します。
運転席と客席部分が川を挟んで分離してしまっているのです。
そこで、どうにか運転席を川の向こう側まで運べないかといろいろ試してみるのですが…、この過程で運転席何回も川に落ちます。
水に浸かっても大丈夫なら川底を押していけばいいんじゃあ…、なんて、ふと、冷静になったりもするのですが…、最終的にサーバルが運転席を担いで何やかんや川に配置した足場をジャンプして川の向こう岸まで渡るんです。
これには…
「すごーい!」
という感想しかありません。
この瞬間、求めていたものと提供されているものが圧倒的にずれていることに心地よさすら感じてしまいました。
悟る
求めていたものと提供されたものが違う。
例えば、ガッツリ肉が食べたくてハンバーグを頼んだら原料豆腐ですよと言われて、
「すごーい! おいしーー!!」
となるような感覚と近いです。
そして、これまたなんやかんやありバス動くようになるんですけど、この時点ではもうバスが動いただけで、
「たのしーー!!」
という感想しか浮かびません。
こんな感じで物語が進み第4話ではカバンの正体に言及するような台詞があるのですが、もう結構どうでもよくなっており…
「へー、すごーい!」
で片づけました。
あとは、もう…
「すごーい!」
「たのしーー!!」
という感想しかありません。
正に知性を破壊する恐ろしいアニメです。
でも、すごいたのしーのでみた方が良いですよ!
まとめ
EDの映像に廃墟の遊園地が使われていたり、アニメの知性に対する攻撃性を人間文明の衰退に重ね合わせた暗喩なのか…
また『けものフレンズ』の原作はゲームらしく、そのゲームは既にサービス提供を終了していることから、その原典を読み解くには、リアルにネット上の残骸を発掘しないといけないこと…。
なぜ、このタイミングでアニメ化したんや…、すべて狙い通りなのか…、といろいろ考えさせておいて…、最終的には、ほんと何も考えずに観れる作品だと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。