こんばんは。オガサワラです。
漫画『彼女はろくろ首』が先日、全4巻で完結しましたので、これまでを振り返りつつ所感など。
ネタバレありなので抵抗ある方はブラウザバック推奨です。
あらすじとかこれまでを振り返る
主人公の女の子はろくろ首。
1巻の時点ではどうしてろくろ首なのかもわからないし、説明もないままたんたんとろくろ首の日常がすこーしラブコメの要素も含みつつ描かれます。

出典:彼女はろくろ首
照れると首が伸びたりするよ。

出典:彼女はろくろ首
びっくりしても伸びる。
とまあこんな感じで、ほんと、なんてことはない日常(彼女がろくろ首であるということ以外は)…、ということで亜人系の日常系漫画なのかと思いきや…
2巻の後半で雰囲気が変わってきます。
これまで主人公だけが妖怪なのかと思いきや、

出典:彼女はろくろ首
実は友達も妖怪だったり。
さらに3巻では人間と妖怪の関係性もより掘り下げられます。
どうやら、作中の世界では人間と妖怪が存在しており、住む地域などで大まかに生活領域が分かれている。
これにより主人公の彼女がろくろ首で特殊な立場にあるというより、主人公ともやっとしたラブコメ的関係にある一樹という男の子以外は実はだいたい妖怪で、一樹という男の子が人間でありながら妖怪の暮らす地区の学校に通っていたという事実が明らかになります。
そしてどうやら妖怪は人間に少し差別的にみられるような立場にあるらしい。
と、世界観が明らかになるに連れてなんだか少し重い話へとシフトしていきます。
そして物語は最終巻へと。
幼い日、自分がろくろ首であるということが成長していく過程で判明し、これまで遊んできた人間の友達とは住む世界が違うのだとショックを受けていた主人公に対し一樹は、彼女がろくろ首であるということを気にしないと言ってくれた人間の友達です。
しかし、妖怪と人間は住む世界が違うと一樹の母親は息子が妖怪の住まう地区で妖怪の通う学校にいることを良しとはしませんでした。
この街を出ようと息子に提案します。
いつかはこんな日が来るかも知れないと感じていた…

出典:彼女はろくろ首
思い悩み精神的にも不安定になっていた一樹は、一番言ってはいけない言葉を口走ってしまうのですが…、さて、どうなることやら。
というのが1巻から4巻までの物語のあらすじとこれまでの流れです。
最終巻は駆け足過ぎる
3巻を読んだ段階で世界観が明らかになり、これから更に人間ドラマとして掘り下げていくのだろうと、期待していました。
それだけに4巻で終わりというのは駆け足感が否めません。
物語のラスト的にも、まあそうなるだろうな~という定番の締め方なのですが2巻3巻で広げた設定をさっと閉じた、という感じです。
個人的に設定を深くしたあたり好感触だったのですが…、1巻のままろくろ首の女の子が学生のあるあるを展開していく方がウケは良かったのか…。
まとめ
詳しい事情は分かりませんが、なんとなく打ち切りっぽい雰囲気が…。好きで追っていた漫画だけに残念。
『彼女はろくろ首』設定も深い感じだし、面白い青春ドラマになりそうな気がしていたんですけど…、週刊少年マガジンの毛色には合わなかったのかも知れませんね。
二駅ずい先生の次回作に期待します。
最後まで読んで頂きありがとうございました。