メリークリスマス。クリスマスとてペースは崩さず漫画だけは読むオガサワラです。
わざわざクリスマスに選ぶような漫画ではないという空気の読めなさが半端ではないですが、そこは己を貫く圧倒的な意志力をみせます。
というわけで『春の呪い』の2巻を読んだので1巻のことも踏まえつつ所感など。
物語のあらすじと概要
『春の呪い』のことをひとことで説明するのなら死んだ妹の婚約者と付き合う姉の話です。
その死んだ妹の名前が《春》なので『春の呪い』。
これだけ聞くと、なんともおどろおどろしい話に思えてくるのですが…、妹が死んだのは妹の彼氏を奪うための姉の策略でしたなどの、いわゆる火曜サスペンスな展開の話ではないです。
『春の呪い』は、死んだ妹の婚約者と付き合っているということに罪悪感を感じながらも…、彼氏のことも好きな姉とその彼氏の心の葛藤を描いた超複雑な人間ドラマなんです。
普通、死んだ妹の彼氏と付き合う? なんて最初は思うのですが、漫画を読み進める内に姉がいかに苦しんでいるのかも伝わってくるので…、もうそんな呪いみたいにいつまでも苦しまなくても…、過去は過去と断ち切っても良いのでは? と自然と応援したくなってしまうあたり秀逸な作品です。
身バレ…、そのあとに…

1巻の最後で妹《春》がSNSで綴っている日記をみつけてしまった姉《夏》…、でどうなるのやらという感じだったのですが、2巻はなんとも《春の呪い》感が増した物語でした。
1巻での春は死ぬかもしれないような病気で入院していても姉や彼氏を心配させないように笑顔を見せるほど、気丈で、達観している。まさに完璧な人格者というイメージでした。
しかし、SNSでの日記をみると、完璧に見えた春も普通の女の子であるということがありありと伝わってきます。
自分が病気で死んだあと姉が彼氏と付き合うようなことがあれば姉を呪い殺したい…、日記にはそんな赤裸々な心情までが綴られていたのです。
これはいよいよ、春の《呪い》感が増してきました。
読了後はなんともさわやかな気持ちになれました

これまでの流れをみて、誰もが納得ができるラストなんてあり得るのだろうか…、と感じますが、これが実に良いラスト。
結末は誰もが納得できるようなものでもないし、しこりは残るのかも知れませんが、それでも、それこそが人生です。
そんな感じに見事に爽やかな気分にさせられてしまいました。
読了後に重苦しい気持ちを引きずる類の話ではない(少なくとも僕は前向きになれる話だと思います)ので、そういうの苦手な方でも安心して読めると思います。
というかまだ続くと思っていたので2巻で終わりか~と少し物足りない印象ですが、作者の小西明日翔の次回作に期待します。
まとめ
『春の呪い』の1巻はKindle Unlimitedの無料体験中に読んだのですが、この記事を書く際に確認してみたところKindle Unlimitedのラインナップから外されていました。
逐一チェックをしているわけではないので、定かではありませんが、キャンペーンで一時だけKindle Unlimitedに加わる本とか意外と多いのかもしれませんね。
『春の呪い』のような複雑な恋愛模様の漫画が好みでしたらこちらの作品もおすすめなので、ぜひ。
最後まで読んで頂きありがとうございました。