こんばんは。オガサワラです。
みなさんは『金魚王国の崩壊』というWEB漫画をご存じでしょうか?
あまり一般ウケする内容ではないかもしれませんが熱烈におすすめしたい作品のひとつです。
ここからネタバレを含んで振り返るので気にする方はブラウザバック推奨。
ネタバレを気にしないでどんな話なのかざーっと知りたい人はどうぞ。
少しでも『金魚王国の崩壊』に興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです。
少女はとにかく考えすぎる
この物語の主人公はいろいろ考えすぎてしまう少女ミカゼちゃんです。
物語の導入は、このミカゼちゃんが金魚を飼いだして魚を食べるのはかわいそうだという理由から魚を食べなくなるところからはじまります。
それが日増しにエスカレートしてついにはミカゼちゃんは野菜しか食べなくなるのですが、学校の給食では普通に肉がでてくる。肉を食べなくてはいけないことがミカゼちゃんにとっては精神的に苦痛でした。
とある事件がきっかけで…
そんなある日、とある出来事が起こります。
小さい子あるある虫を玩具にしてしまう男子。これに憤りを覚えたミカゼちゃんは反発するのですが遂には大喧嘩に発展してしまい学校で問題をおこします。
物語はそのまま夏休みに突入するのですが、ここでも事件が…。
そんなこんなでミカゼちゃんは登校拒否になってしまうのですが、精神的に病みに病んでしまい金魚王国が人間敵国を滅ぼすという話を創作します。
ここでクラスメイトのユキちゃんが登場し、たびたび学校のことを報告していくのですが、クラスの男子が植物にかわいそうなことをする植物だって生きているのに…という趣旨の話をミカゼちゃんにしてしまったものだから大変。
今までなんとなく気付いてはいたけど…、どうして植物なら食べていいのだろうという疑問に目を向けることになり…、遂に何も食べられなくなってしまいます。
何かが食べたいお腹が空いたと泣き出すほどミカゼちゃんは追い込まれるのですが…、限界に達して意識がもうろうとしているミカゼちゃんはよりにもよって両親が食べようとしていたデリバリーピザを…。このシーンの両親の表情はもう…。
無力な己を知る
そしてミカゼちゃんは自分は何も成し遂げることができない無力な人間であると学ぶことで大人しく学校に通うことになります。
ここでまたミカゼちゃんの妄想が炸裂。
牛を食べないことは牛を助けることにはならない。牛を食べなかったところで、結局、その牛肉は捨てられるだけで一匹も助かるわけではないのだという結論へとたどり着きます。
そして遂に人間というのは悪なのか善なのか…ということを自問自答し出してしまうのです。
こじらせて最新話へ
ここから先のミカゼちゃんのこじらせてしまった感、半端じゃないです。口調すらだんだんと変わっていきます。
そしてつい最近公開された最新話ではミカゼちゃんは小学生から中学生に成長しています。
こじらせ感に磨きはかかっているものの既に達観しており心機一転の中学生活を送ろうとするのですが…まあそうはなりませんよね。
次の話が物凄く楽しみ。気になった方はぜひぜひ『金魚王国の崩壊』をご一読ください。
読んで損のない漫画です。
