どうもogasawaraです。
雨の多い時期になりました。この時期は外に出るのが本当に億劫です。家の中で映画でも観ているに限る、という訳で「帝都物語」という映画をみたので、感想を綴ります。

- 発売日: 2016/04/15
- メディア: Amazonビデオ
- この商品を含むブログを見る
簡単にあらすじを説明
帝都物語がどのような話しなのかと言いますと、強い霊力を持つ辰宮家の長男"辰宮洋一郎"とその妹である"辰宮由佳理"を依童とし平将門の霊を降ろす為に利用し、帝都を滅ぼしてやろうと暗躍する謎の軍人"加藤保憲"と、それを阻止し帝都を守ろうとする者達がオカルトバトルを繰り広げるとんでもなくエキセントリックな作品です。
そもそも平将門は京より首だけ飛んで帰ってきて、首塚として祀られる様になったというとんでもない逸話があります。その平将門を眠りから覚まし怨霊化させるのですから、改めてとんでもない話しです。
「帝都物語」の映画としての評価
この映画、莫大な製作費を掛けて好き勝手にやった映画という風に揶揄されることもあり、映画好きの評価としては賛否あるみたいです。純粋な評価は原作の方が高いですね。
しかし「帝都物語」は、映画も原作も併せて後世のクリエイターに大きな影響を与えた作品であることは確かです。オカルト作品の定番である陰陽道、式神、奇門遁甲、風水術に、果ては人造人間まで、聞いたことのあるワードが次々に飛び出し、当時の少年達は、この妖しさに大いに魅せられ、「帝都物語」に夢中になる少年達の中に後の重要クリエイター達がいたのだろう、と思いを馳せると映画もより味わい深いものに感じることが出来ます。
豪華なキャスト
ところで、この帝都物語、かなり古い日本のSFオカルト映画なのですが、キャストがとても豪華です。
出演者を列挙するとこんな感じ。
勝新太郎
嶋田久作
原田美枝子
石田純一
坂東玉三郎
宍戸錠
中村嘉葎雄
大滝秀治
西村晃
島田正吾
高橋幸治
平幹二朗
世代ではない僕でも名前は知っているほどの名立たる役者が揃っています。なんでも製作費に巨額をかけたらしく、当時の映画としては規格外のビックタイトルだったのでしょう。観ていても気合がうかがえます。
個人的に興味を惹かれた部分
「帝都物語」の劇中に登場するワードで個人的には考現学に興味を惹かれました。
実際にある学問の様でしたので、ウィキペディアより引用しておきます。
考現学とは
考現学(こうげんがく、the study of modern social phenomena)とは、現代の社会現象を場所・時間を定めて組織的に調査・研究し、世相や風俗を分析・解説しようとする学問。考古学をもじってつくられた造語、モデルノロジー(modernology)。
ウィキペディアより引用
あと、時代背景もかなり好みです。
明治末期、もう正にそこは浪漫という感じ。
とはいえ、特撮技術は拙く(かなり昔の作品なので当然なのですが)観ていて辛いなという部分もありました。でも、それを差し引いても魅力溢れる作品であることには違いありません。
映画以外の帝都物語

- 作者: 荒俣宏
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2012/10/01
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
![帝都物語 [DVD] 帝都物語 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51%2BTj5fkkoL._SL160_.jpg)
- 出版社/メーカー: 東映ビデオ
- 発売日: 2007/04/21
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 54回
- この商品を含むブログ (11件) を見る