
漫画『スラムダンク』といえば名作漫画として今や読んだことはなくとも聞いたことがないという人はいないくらいに有名な漫画です。
そんな『スラムダンク』ですが、意外にもKindle化(電子書籍化)されていません。
著作者の意向と公衆送信権契約
『スラムダンク』がKindle化されない理由、それは作者の意向です。
『スラムダンク』の作者である井上雄彦さんは漫画の電子書籍化に対しては反対姿勢をとっており、彼の漫画は全てKindle化(電子書籍化)されていません。
とはいえ出版契約は結ばれているだろうから出版する権利は出版会社にあるんじゃないの?
幾ら作者の意向とはいえ企業にとって大きな利益を生むかも知れない機会を会社がみすみす逃すことはないんじゃあ、と思われる方もいると思います。
ですが、実は電子書籍化して配信するために必要な権利は出版権ではなく公衆送信権。
つまり出版社は公衆送信権契約を新たに著作者と交わす必要があるということです。
この公衆送信権契約に著作者がNOというと電子書籍化して配信することはできません。
電子書籍化に対して反対姿勢の作家
井上雄彦さんの他にも電子書籍化に対して反対姿勢をとっている作家さんは多数います。
『20世紀少年』などが代表作の浦沢直樹さん
『はじめの一歩』などが代表作の森川ジョージさん
他にも、『デビルマン』が代表作の永井豪さんの作品はkindle化はされていません。
ですがeBookJapanでは電子書籍化されていたりするところをみると…、まあ何か思うところがあるのかも知れませんね。(あくまでも個人的な見解です)
だいぶん電子書籍化は進んでいるように見えるけれど
というわけで、一昔前に比べると漫画の電子書籍化はだいぶん進んでいるように思いますが、未だに電子書籍化に反対姿勢の作家さんはいらっしゃいます。
作家さん各々に考えがあってのことでしょうから、こればかりはもうしょうがないです。
浦沢直樹さんの漫画の電子書籍化に対する興味深い意見。
森川ジョージさんはTwitterにて、声明されていますね。
時代と状況がもっと変われば気持ちも変わる可能性もあるしこちらから電子化をお願いすることもあるかもしれません。しかしまだまだ出版社との話し合いと僕自身の勉強が足りません。電子も少年マガジンだということは理解しているし応援しています。皆様どうかよろしくお願いいたします。
— 森川ジョージ (@WANPOWANWAN) 2015年1月5日
まあ一口に何が良いともいえる問題でもありまえんから難しいところですよね。
まとめ
というわけで、今回は『スラムダンク』がKindle化(電子書籍化)されていない理由と題してなんやかんや語りました。
このブログは漫画の記事を書くことが多いのですけれど、ある日、どんなワードで読者がブログを訪問してくれているのかチェックしていると「スラムダンク kindle ない」という検索ワードが目にとまりまして、こういう記事を書いてみようと思った次第です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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