こんばんは。オガサワラです。
漫画『伝説の勇者の婚活』の1巻を読んだので感想とか書きます。
ざっくりあらすじ

【出典:伝説の勇者の婚活】
魔王を倒し平和になった世界で目的を失った勇者が婚活する話。
タイトルだけみてモテたいゲスな勇者が婚活でドタバタする話なのかなと思った人は心が汚い。(私だ!)
ジャンルとしては1巻の前半はギャグ漫画。でも笑えるというよりは微笑ましい系。Wikipedia情報ですが後半になるに連れて笑いの要素は少なくなり人間模様の描写に比重が置かれるようになるのだとか、まあ1巻を読んだ時点でその片鱗は伺えるものがあり1巻の後半ではもう既に感動系にシフトしちゃってます。
どこかズレているけれど好感の持てる勇者
この物語の主人公である勇者は『ダンジョン飯』のライオスをイメージさせる、所謂、サイコパスな感じなのですが、勇者の血筋として幼い頃から勇者として教育されてきた故に、世間知らずでどこかズレているという設定。まあ子役からずーっと芸能一本でやってきました的な感じっすね。
まったく冗談が通じずアスペかって感じだし、行動がもう真性のサイコパスっぽいのですが、根はいい奴として、丁寧に描かれているので好感が持てます。
さらに、婚活は世界を救った勇者という最強の武器を捨て勇者という身分を伏せて行うのですが、その理由が勇者としての自分ではなく1人の男として自分のことを好きになって貰いたいからという肩書きに拘らない男で、もうSNSとか絶対にやらないんだろうなーって感じ。
そんな硬派な感じがあるので、どこかズレているけれど、憎めない応援したい主人公になっていると思います。
なんとなくオチが読めるけど…
魔王討伐の際にパーティー組んでた魔女っ娘、これもう絶対に勇者のこと好きじゃんっていう。
婚活とかたくさんしてみたけど、大切な人は案外近くにいるものですよねってラストが目に浮かぶのですが、最終巻まで読んだわけではないので、まだ分かりません。野球と恋愛は9回裏ツーアウトでもまだ分かりませんからね。
あと、1巻以降の表紙がネタばれになってね?という。とはいえ、これは狙ってるのかと思うのでミスリーディグっぽいですけどね。
なんとなくオチは読めるけど、違うかもなーと思わされるあたり続きが気になるようになってます。
微笑ましい系のギャグ漫画とは
ここからは蛇足で、漫画『伝説の勇者の婚活』本編とはあんまり関係ありません。お暇なら読んでってください。
上記の《ざっくりあらすじ》のところで、微笑ましい系のギャグ漫画って表現を使ったのですが、このワードについて少し掘り下げて考えたいと思います。
先ず微笑ましいの逆は、当然、微笑ましくないになる訳ですが、微笑ましい系のギャグ漫画と対局に位置するギャグ漫画といえば漫画太郎先生の描くギャグ漫画でしょう。漫画太郎ワールドこそ微笑ましくない系のギャグ漫画の極であり、微笑ましい微笑ましくない云々以前に、なんなら笑顔を真顔に変えることすらあります。
あと、個人的に好きなのが、作者がギャグと思っているか怪しい系です。これらの漫画に共通するのは作者が一生懸命に考えたギャグシーンはくそつまらないんですけれど、全体を通してみるとギャグ漫画としてかなり高度な位置にいた、みたいな点ですね。御岳山を下山してたら、いつの間にか富士8合目にいた、下山していた筈なのに登ってたわ的な。
他にも台詞で笑わせるのか絵で笑わせるのか、台詞で笑わせるなら掛け合いなのか俯瞰なのか、と細分化していたらキリがないので、そのあたりはまたの機会にということで今回はこの辺にしておきたいと思います。
おすすめの微笑ましい系のギャグ漫画↓↓