どうもオガサワラです。
「バンディッツ」、随分前に観た映画。ふと、また観たくなり記事にしてみました。
獄中でロックバンド“バンディッツ”を結成した4人の女囚たち。彼女らは警察のパーティを利用して脱獄に成功し、逃亡生活を続けながらゲリラ・ライヴを敢行。やがてレコード会社も彼女らに注目し始め、CDもヒットし、若者たちの間でムーヴメントと化していく。しかし警察の執拗な追跡に、次第に彼女らは追い詰められていき…。
ドイツ映画の新しい時代の波を象徴するかのような、ロックと犯罪、そして女同士の友情と破滅的連帯を描いたカーチャ・フォン・ガルニエ監督によるロード・ムービーの秀作。全編MTV的演出を徹底させることにより、ワイルド感が増すとともに、その隙間から彼女らひとりひとりの心の寂しさまでもがヒョイと頭をもたげる。個々のキャラクターもすこぶる魅力的だ。(的田也寸志)Amazonレビューより
MTV的演出に感じるノスタルジー
音楽情報といえば昔はテレビや雑誌から情報を仕入れるのが主で、中でも音楽が好きな人はMTVを高確率でみていたんじゃないかなと思います。MTVは今でも健在ですが、今や音楽情報といえば主流はネット。こっちの方が情報は早いし、自分の好みのジャンルの情報だけを取得することができます。
昔はぜんぜん興味がないジャンルの音楽でもMTVで特集されているから仕方なく聴いてみたら意外と良かった、なんていうことが多かったように思います。今でも自分の知らなかった音楽をMTVやテレビとは別の経路から知ったり発見したりすることはありますが、仕方なく聴いてみたなんてことは先ずなくなったな~と思うんです。そんなこんなで自分の欲しい情報だけを素早く取得できるようになった現代は、もの凄く便利になった反面、興のなさを感じなくもないというか…、そういう寂しさはあります。
とまあ、それだけ昔のMTVには思い入れが深いのですが、映画「バンディッツ」でみれるMTV的演出は、MTV全盛期のそれで、「ああ、あの頃めっちゃMTVみてたな~」と、どこかノスタルジーな気持ちにさせられます。
実際に映画を観て同じ様な感覚になったよ~という方はきっと僕と同世代でしょう。
音楽がカッコイイ
1997年にドイツで公開され、若者の圧倒的支持を受け、100万人の動員を達成した。サントラ盤も一般チャートで4週連続1位をキープした。
Wikipediaより
映画「バンディッツ」の最大の魅力は劇中バンド"バンディッツ"の曲がカッコイイ!
劇中バンド"バンディッツ"の曲が収録されているサントラが自国(ドイツ)の音楽チャートで4週連続で1位をとったりと、映画の枠を超えバンド"バンディッツ"は若者の圧倒的支持を受けます。
囚人の逃亡を描いたロードムービーとして出来が良く、バンドを取り扱った青春群像映画としての質も高い、本当に良い映画だと思います。
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
余談になりますが、似た映画に「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」という作品があります。ドイツを舞台にしたロードムービーと「バンディッツ」と酷似していますが、味わいはまったく違います。
「バンディッツ」の主役が脱獄囚なのに対して、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」は性別適合手術に失敗した性同一性障害者です。かなりドロドロしています。
でも面白そうな設定じゃないですか?
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」も本当に名作で、オススメです。