トレンドワードを眺めていると「4分33秒」の文字が、そこで調べてみると…。
こちらの記事。
ジョーン・ケージの「4分33秒」とJASRACについて言及された記事が。着想がとても面白いです。
ジョーン・ケージの「4分33秒」と言えばアンビエントの有名曲。
アンビエントというのは英国の作曲家ブライアン・イーノが提唱した音楽のジャンルでして《家具の音楽》と呼ばれます。
ブライアン・イーノはWindowsの起動音を作曲した人としても有名ですね。
さて、《家具の音楽》ジョーン・ケージの「4分33秒」とはなんぞやということなのですが…、この曲「4分33秒」の無音の曲なのですね。
無音の曲というのもなんとも哲学的ですが…、この曲は周囲の環境有きで完成されるのです。
つまりコンサートで演奏されるなどは観客ひとりひとりの出す音が「4分33秒」の曲の一部となっているわけです。
というわけでアンビエントがいかなるジャンルなのかということがだいたいご理解いただけたと思うのですが…、
アンビエント・テクノ
アンビエント・ハウス
アンビエントサイケ
と幾つかのジャンルに派生しています。
主な特徴はビートの要素が薄いこと、さらに拍子(メロディの周期性)などが見え辛いところ、あと、環境音をサンプリングしたものを多用しているという特徴があります。
こうすることでリスナーが今いる環境に馴染みやすい音楽になるためかと思われます。
アンビエントは「4分33秒」が実験的な曲なので嫌煙されがちなのですがPOPな曲もたくさんあります。
例えば、アンビエントの提唱者である作曲家ブライアン・イーノの
『Ambient 1: Music for Airports』
『Ambient 2: The Plateaux of Mirror』
『Ambient 3: Day of Radiance』
『Ambient 4: On Land』
は名盤です。
そして、ぜひとも聴いてみて貰いたいのがYosi HorikawaさんのBubblesという曲です。
さまざまな球体が跳ねる音をサンプリングして作られた本曲は、とても心地よいです。
ジャンル的にはガチアンビエントというよりはエレクトロなのですが、環境音を使いデザインされる音楽は風景に馴染む音楽であると同時に風景を想起させる音楽になっています。
興味が湧いた方はぜひ聴いてみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。