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『おもしろい!』が発見できる個人ブログを。

漫画を読めない人がいることと各家庭のカレーの味が違うことを知った時の衝撃

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こんばんは。オガサワラです。

以心伝心。

言わずもがな。

阿吽の呼吸。

言葉にしなくても伝わることがあるということを示す表現が日本にはたくさんあります。

こんな言葉がたくさんあることが象徴していますが、日本には敢えて詳しく説明しないことを美徳とする価値観があります。

これはこれで良い文化だとは思うのですが、人に何かを伝えたい時は伝わって当然だと思わないようにしないといけない、伝わった気にならないように気を付けなくてはと思わされることも多いです。

例えば、こんな面白い話があります。

漫画を読むには漫画の様式を理解していないといけない

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以前、庵野監督が何かのインタビューで、

漫画というのは誰でも読めるものと思われているけれど、世の中には漫画が読めない人もいる。漫画を読むには漫画の様式を理解していることが求められる。

と、このような趣旨のことを語っておられたのが、個人的に深く印象に残っています。

さて、漫画の様式とはいっても具体的にどういうことなのか説明しないとよく分からないですよね。

例えば、生まれた時から漫画という文化に慣れ親しんでいる人であれば、漫画を読む際には無意識に上から下へ、右から左へと、コマからコマへと視線を移して読んでいきます。

ですが、漫画を一切読まない人からすると、コマを読む順番ひとつにも戸惑うのだそうです。

この話を最初に聞いた時は、あまり意識してきませんでしたが、なるほど、その通りだと目から鱗が落ちました。

他にも、この吹き出しはトゲトゲしているから強く発音していることを表している。

このタイプの吹き出しは声として口に出しているのではなく、心の中で考えていることを表現している。

など、漫画を読む際の暗黙の了解ってよくよく考えてみればたくさんあります。

そして、これらの暗黙の了解は誰に習った訳でもなく、物心ついた時から自然と身についていたように思います。

だからこそ伝わらないなんて思いもしないわけですが…、少し想像力を働かせて考えてみると漫画形式であれば誰に対しても伝わりやすいわけではないということが分かります。

カレーひとつとってもカレーの一言では伝わらないことだって多いんだから…、まあ伝わらなくて当然ですよね

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敢えて詳しく説明しないことを美徳とする。

日本でそんな文化観が育まれたのは、かつて日本人が外部との接触が極めて少ない小規模なコミュニティで生活することが主だったという文化的背景があると言われています。

なるほど、確かに集落くらいの小規模なコミュニティで生活をしていたら、人格形成するための背景が似通っているのでしょうから言わずとも伝わることが多いのかも知れませんね。

でも、交通手段や通信技術が発達した現代ではどうでしょうか。

家庭や土地を考えても生まれ育った環境なんて千差万別ですし、携帯や、まして車や電車もなかったような時代と比べると我々を取り巻く状況は一変しています。

現代では言葉にしなくても伝わる共通のイメージを共有していることの方が少ない事例なのではないでしょうか。

僕は小さい頃、各家庭でカレーの味が違うと知った時の衝撃を覚えています。


そもそもカレーライスを日本の家庭料理と考えること自体なんだかおかしな気もしますが、ごくごく当たり前のように食卓に出てくるカレーの味ひとつとっても、カレーと説明しただけでは満足に伝わらないことが多いのですから、まあ伝わらなくて当然ですよね。


まとめ

今回は人と何かを共有すること、伝えることって本当に難しいよな、ということを記事にしてみました。

これは僕の経験則ですが、自分の中で当たり前だと思い込んでいることの方が実は伝わり辛いものだったりします。

そんな時こそ慎重にお互いの共通の知識や共通のイメージを探るところからはじめなくてはいけませんよね。

人間とは難しい。

というわけで最後まで読んで頂きありがとうございました。