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映画『ラ・ラ・ランド』ため息が漏れるくらいの切なく良い物語だった

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こんにちは。オガサワラです。

2016年の話題作『ラ・ラ・ランド』。

2017年2月24日から日本公開されたので観てきました。というわけで感想など。

例によってネタバレもあります。気にされる方はご注意ください。

映画『ラ・ラ・ランド』とは


夢追い人が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミア<エマ・ストーン>は女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。

ある日、ミアは場末のバーでピアノを弾くセバスチャン<ライアン・ゴズリング>と出会う。

彼はいつか自分の店を持ち、本格的なジャズを思う存分演奏したいと願っていた。

やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合うが、セバスチャンが生活のために加入したバンドが成功したことから何かが狂い始める――。


引用:ユニバーサルミュージックジャパン

冒頭のミュージカルシーンに面喰う

映画『セッション』の鬼才デイミアン・チャゼルがメガホンをとった本作。

流石、ミュージカル映画というだけあり、冒頭の渋滞シーンでは人々が唐突に歌い踊り出します。

車の上で踊ったりトラックのコンテナの中から生バンドが登場したりともう大騒ぎ。

正直、終止こんな感じで続くの?

と面喰ってしまいましたが、ここまで脈絡がなくてんやわんやするのは冒頭のシーンくらい。

掴みの部分に派手なミュージカルを演出を持ってきたかったというところなのでしょう。

『ラ・ラ・ランド』の感想

本作は夢追い人の集まる街で出会った売れないJAZZピアニストと女優を目指す女性のラブストーリーです。

ライアン・ゴズリング演じる売れないJAZZピアニスト、セブは往年のJAZZを愛する生粋のJAZZ好きという人物像。

そんなセブの夢は、斜陽気味のJAZZの復活させること、

大仰にいうならば《JAZZの復活》なのですが、自分の店を持ち自分の愛するJAZZが流れる店をつくることが彼の目標です。

女優になるという夢を追いこの待ちにやってきたミアは、そんな彼のJAZZに対してひたむきな姿勢に同調し、距離を縮めていきます。

ある日、セブはミアが両親と電話で話している内容を聞いてしまいます。

ミアはJAZZのお店を作ろうとしているセブのことを電話で両親に説明しますが、定職にも就いておらず大した稼ぎもないセブ、そんな彼のことを問い詰めてきているであろう両親に対して必死にセブ擁護するミア。

身につまされるというか…、もうこれは男からしたらたまりませんね。

現実は甘くなく幻想だけで食べてはいけないということを痛いほど叩きつけられる出来事です。

そして、こんな出来事もあったものだから友人からのバンドの誘いをギャラの良さに目を付けて承諾してしまうセブ。

しかし彼も予想していた通りバンドの音楽性は彼の望むものではありませんでした。

古典JAZZが好きな彼が好みそうもないいわゆる売れ筋の商業的な音楽。

葛藤するセブに対し、彼をバンドに誘ってきた友人は固定概念にとらわれてはいけないJAZZは未来の音楽なんだと説きます。

自分がJAZZに対する思いをこれまで具現化してこれたわけでもない、終始無言のセブがとても印象的です。

幻想だけで食べてはいけないという現実のシビアさがここでも頭を過ります。

そして吹っ切れたかのようにバンド活動を始めたセブ。

所属するバンドの人気はうなぎのぼりで活動は順調。

でもエマからすると彼の夢はこうじゃなかったと、なんだか違うと思うわけです。

エマは、私はあなたのバンドの音楽が好きだけど、あなたはそうじゃないんじゃない? のようにセブに問い詰める。

セブは商業的な音楽を否定しませんが、決して好きな音楽をプレイしているとも言いません。

自分がプレイする音楽で人々を喜ばせることが出来ているそれでいい…。

挙句、君が望んだから定職にもつき稼いでいると言い放ちます。

ここで2人の道は完璧に違えてしまう…。

このあとも切ない出来事がいろいろ続き。

ラストシーンのセブによるピアノソロ演奏に。

演奏をバックに《if》の世界(選択を誤らず全てが上手くいった世界)がミュージカル調に展開されるのですが…、JAZZは1曲の中に人生が詰まっている。

なんだかそんな気持ちにさせられ、最後には良いため息の漏れる。そんな映画です。

2人がどんな結末を迎えたのか詳細が気になるという方は、ぜひ本編をご覧ください。

『ラ・ラ・ランド』おすすめです。

余談 - 映画評に対して

僕は映画を観終ったあとはだいたい映画の感想記事なりレビューなり目に付くものはだいたい読みます。

御多分に漏れず映画『ラ・ラ・ランド』のレビューもいろいろと読んでいたのですが、中々に賛否両論。

ということで個人的に思うところをつらつと綴っていきたいと思います。

まず熱心なJAZZファンからはあまり評判が宜しくはないようです。

JAZZファンからすると『ラ・ラ・ランド』で描かれるJAZZが浅いというところでしょう。

ともあれ、パッと見、JAZZファンに受けようと作った映画ではないことは明らかですし、JAZZファンの方には大衆映画なのだと諦めて貰う他ありません。

あと、主人公がJAZZファンは目でも楽しむものだ的なことを言うシーンがあるのですが、これにも賛否あります。

偏った趣向であることは確かですが、この性質こそ自分の店を持ちたいという主人公の夢へと繋がったのだろうとはっきりとわかるので人間描写としてありなんじゃないかと思います。

あと、ラストに至るまでの経緯。

セブとミアが別れたのかどうなのかうやむやでラストシーンに繋がるということに人間描写が浅いと難色を示している人もいるみたいです。

この点も個人的には自明というには言い過ぎかも知れませんが、2年も離れ離れになれば大方のカップルが分かれるというのは想像に難しくないですし、逆にそのあたりのディティールが細かく描写されていたら個人的には萎えます。

映画の冒頭のインパクトとラストの雰囲気で持っていく映画という感は否めませんが、良くも悪くもエンタメ映画なので、深さを求めるのは違うのかなと。

まとめ

というわけで今回は映画『ラ・ラ・ランド』の感想記事でした。

いや~、良い映画だった。

なんせ音楽も素晴らしかった。

エンドロールで流れるエマ・ストーンの歌声が鳥肌ものです。