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映画『T2 トレインスポッティング』がただの同窓会映画でありませんように…。- 前作の魅力を語る

映像 映像-映画

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こんにちは。オガサワラです。

今回は2017年4月8日に日本公開される映画『T2 トレインスポッティング』に向けて、前作『トレインスポッティング』の魅力を語ってみます。

お付き合い頂けると嬉しいです。


まず『トレインスポッティング』のことをざっくりと説明しますね。

『トレインスポッティング』は、スコットランドのジャンキー、レントンが悪友達とゴタゴタするという、一癖も二癖もある青春群像劇です。

雰囲気としては『24アワー・パーティー・ピープル』や『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』が好きな人にはぴったりな映画でしょう。

つまりは、スコットランドやイギリスの悪ガキたちの話です。

落ち着いたレントンなんて誰も観たくない、故に続編なんてあり得ないと思っていた作品なのですが、

続編である『T2 トレインスポッティング』が2017年4月8日より日本で公開されます。

とりあえず本記事の趣旨は、

他の関連作品のことも引き合いに出しながら映画『トレインスポッティング』の魅力を混沌と引きだしていくことなので、

『T2 トレインスポッティング』の話は少な目に予告映像は本記事の最後に貼るとします。

ちなみに映画『トレインスポッティング』未視聴の方は楽しめないと思うので、興味がある方はぜひこちらから。



さて、僕が映画『トレインスポッティング』のことを考える時、あるひとつの日本の小説のことを思い返さずにはいられません。

それは、中島らもさんの小説『バンド・オブ・ザ・ナイト』です。

この『バンド・オブ・ザ・ナイト』がどのような話なのかというと中島らもさんの半自伝的な小説で、

かつて薬物にずぶずぶだった中島らもさんと、その家、通称「悪魔の館」に入り浸るジャンキー達の話です。

『バンド・オブ・ザ・ナイト』の大筋は、映画『トレインスポッティング』で、主人公レントンの家に転がり込む悪友達のことを想起させます。

そして、救いのない話であることには変わりないのですが、ラストで描かれる、ある種、諦念のようなものが個人的には被ります。

諦念というと漠然としていますが、この2つの作品の共通点って全体としては救いのない話でも主人公は最後まで突っ走らないのです。

主人公はブレーキを踏んで引き返そうとする。

まあこのあたりのブレーキが壊れてしまっていたのが『エンター・ザ・ボイド』ですね。

あれは酷い(大好きな)話です。

そして、この諦念のようなものを感じるからこそ続編なんてあり得ないと個人的には考えていました。

ドラックや悪行にズブズブの主人公が、このままではいけないと、どこかでブレーキを踏むのは良いのですが、その後を描くこと自体が無粋のように感じられるからです。

そして、その後を描いたところで満足のいく展開なんてあるのだろうかとも思います。

主人公が更生して落ち着いたところをみたいでしょうか?

やっぱり更生できずに平行線な様をみたいでしょうか?

僕の答えはNOです。

その点、比較対象としては映画『24アワー・パーティー・ピープル』の構成は感動的でした。

史実を織り交ぜたドキュメンタリ手法を用いており、ジョイ・ディヴィジョンからブルーマンデーを経てニュー・オーダーへと移り変わる、そして映画を飛び越えてバンド、ニュー・オーダーを感じることができるんです。

これはドキュメンタリ手法の妙でしょう。

このような演出が映画『トレインスポッティング』でも可能なのだろうか…、いや、正にこのようなことをやろうとしているのではないか…、と映画『トレインスポッティング』の続編の話を知った時は感じました。

というのも映画『T2 トレインスポッティング』は監督はもちろん主要キャストが前作と同じなんです。

映画が公開されて20年経た今、キャストも20年の歳月を重ねており、『T2 トレインスポッティング』の舞台も前作から20年後。

フィクションの物語ですが、限りなくドキュメンタリーに近い寝かせ方に成功しているのではないかと。

まあだからこそ、ただの同窓会映画にはしてほしくないなと思うのです。

長くなりましたが、こちらが映画『T2 トレインスポッティング』の予告映像です。

公開を楽しみに待つとしましょう。


最後まで読んで頂きましてありがとうございました。